日本スリーデーマーチ最終日

いよいよ日本スリーデーマーチも最終日になってしまいました。息子と共に歩ける至福の時間も今日でおしまいです。明日からは高校受験のために勉強しなければならないですし高校に入学してしまえばバスケットに打ち込んで私と過ごす休日も無くなってしまいます。今朝は気持ちよく起きましたが、なにか寂しい気持ちになってしまいます。上沼旅館はご主人がIMLを渡り歩く国際的なウォーカーですのでウォーカーのために最終日は5時頃まで大広間に荷物を預かってくれています。またお風呂も5時頃まで入れますので歩き終わってお風呂に入ってさっぱりして着替えてから帰路に着けるように配慮しています。

ただ息子は今日の5時台の飛行機で札幌に戻る予定ですので、ゆっくりお風呂に入る時間はなさそうです。計算すると歩く時間を含めると殆どギリギリなタイミングなのです。どうやら今日は時間との戦いになりそうです。昨日からの様子から判断すると30キロコースとは言っても実際には34キロのコースでした。たった4キロの違いなのですが歩く時間に換算すると40分ほどになりますので電車の時間を考えると36キロ以上のコースだと大変きびしい事になってしまいます。

今日は早めに食事を済ませて7時にスタートしました。今日は都幾川・千年谷公園コースです。橋を渡りながら川の堤防地帯をどんどん歩いていきます。運悪く雨が降っていますが殆ど無視できるくらいの雨量です。今年のスリーデーは天候に恵まれて本当に良かったと思います。景色を眺めながらどんどん進んでいって、市民の森を抜けて行けばあっという間に東京電機大に到着です。時間的には30分ほど見学してもギリギリで飛行機に間に合う計算です。しかしこの見通しが大変に甘かったのですが・・・

息子にとっては大学のキャンパスを見学するのは初めての経験です。高校受験を控えて将来のために自分を磨く意識を持ってもらうにはその先に進学するであろう大学に興味を持ってもらう事は重要です。そんな意味で東京電機大の学園祭はまたとないチャンスだと思いました。模擬店には目もくれずに学内に入り込んで、いろんなサークルの発表や見学できる研究室の様子などをちょっと時間をかけて説明してあげました。結果的には息子は大学というものに初めて接する事ができたおかげで、大いに触発されました。まさにこの学園祭は私たち親子にとってはすばらしいイベントだったわけです。結果的に1時間弱ほど見学してしまいました。もちろんそれだけの成果があったので悔いはありません。問題は飛行機に間に合うかどうかです。

息子が時速と残り距離を計算したところ時速6キロではギリギリでした。携帯電話の乗換案内で調べたところ東松山を3時15分に出発してぎりぎり間にあうはずですが、もうすこしスピードアップする必要に迫られました。そこからは親子でかっとびウォークです。楽しみだった千年谷のトン汁もパスして先を急ぎます。しかし田んぼのあぜ道や都幾川の堤防道ではウォーカーが思ったより多くて道幅が狭く路面も悪いので思ったよりスピードアップできません。その分は仮設橋を渡った後の市街地で精一杯早足で飛ばしていきます。恐らくは時速7キロ程度で歩いていましたがそれをパスしていったnoppoさんはいったいどれくらいのスピードで歩いているのか?恐ろしい・・・

2時半頃になんとかゴールに滑り込んでハイタッチで二人で手を合わせて喜びを分かち合いました。もうこれでしばらく息子と一緒に歩けないと思うとちょっとだけ泣けてきました。素晴らしい3日間のウォークが無事終了です。終わってしまえばあっけないもので三日間はほんの一瞬だったような気がします。あとは息子を札幌まで無事に送り届けるという大仕事が残っています。大急ぎでパスポートをピックアップして上沼旅館へ戻ります。飛行機の出発まであと3時間を切っていますので、もうお風呂に入っている時間はありません。5分で着替えて荷物を詰め込んであいさつもそこそこに旅館を後にしました。そこから12キロの荷物をかついで駅までの20分を必死に歩きました。このたった20分歩きで足にマメを作ってしまいました。やはり過負荷と無理なスピードはマメの原因ですね。駅に着いたのは3時13分でぎりぎりでした。

東松山駅のホームに下りると3時13分発の池袋行き特急が丁度出発したところでした。おかげでその2分後の15分発の急行は車内がガラガラで余裕で座っていけました。あまり空いていたので時間が無くて出来なかったストレッチやマメを針でつぶして消毒したりとホテルの部屋のようにくつろいでいました。予定通り出発の30分前に空港に到着して息子を送り出してほっとしたらどっと疲れが出てきました。それまでは時間的なあせりから気が付かなかった12キロの重さがずっしりとのしかかってきます。

今回の東松山は私の今までの人生の中でも特に思い出に残る3日間でした。自分の健康に感謝し、息子の成長を実感し、自然の素晴らしさを満喫できたのは本当に生まれて初めての経験でした。ウォーキングというスポーツを通じて至上の幸せを感じる事が出来た事は、本当に良かったと思います。今後はこの素晴らしさを心に刻んで、より多くの歩く仲間の方々と交流を深めて、さらにより多くの方々をこの素晴らしいウォーキングの世界にいざなっていこうと心に誓いました。どうやら完全にはまってしまったようです。皆さん今後ともよろしくお願いします。

以上です

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