まずは足をきれいにする

マメを作らないためにはまずは足の裏をマメができにくい状態にしておく事が基本です。足の状態をきちんと管理する事はウォーキングに限らず日常生活がすばらしく快適になりますので絶対おすすめです。

(1)タコ、魚の目などは治療する

タコとは物理的な刺激により角質層が硬く変化したものです。病気ではありませんし歩いても痛くなければそのまま放置しても構いませんが、長距離を歩く場合にはタコと柔らかい皮膚との境目に新たにマメが発生する事がありますので対策しておいても良いと思います。単純に市販のサリチル酸(イボコロリなど)で柔らかくしてフットパドルなどで削り取ります。完全に取り除かなくても痛くなければそれで結構です。

魚の目(ウオノメ)の特徴は核がある事です。その核が皮膚の奥まで到達しているので、歩くと核がクサビのように皮膚に食い込んで神経を刺激するのでとても痛いのです。魚の目は一般的に歩くと痛いところに発生しやすいので言い換えれば最初から足にできているマメだとも言えます。魚の目をきちんと治療すればそれだけで歩きやすくなりますし、より早くより長距離歩いても疲れなくなります。

魚の目には物理的な魚の目とウィルス性の魚の目があります。物理的な魚の目の場合には核を取り除けば比較的簡単に治りますが、ウイルス性の魚の目の場合にはいくら皮膚を柔らかくして核を取り除いても再発する事が多いようです。この場合には迷わず皮膚科に行って「冷凍凝固法」をお願いしてください。保険診療ですのでとても安価ですし数分で処置が完了します。一度で除去できない場合には取れるまで冷凍凝固法を繰り返します。足には殆ど発生しませんがイボも魚の目と同様に冷凍凝固法できれいに取れますので皮膚科に行ったついでに他の部分のイボも一緒に取ってしまいましょう。

(2)水虫をなおす

ウォーキング中の靴の中は水虫にとって天国のような環境であり、もし水虫があるとウォーキングやジョギングにより水虫がどんどん広がっていく危険があります。特に指の間にできる水虫は長距離歩く事で痛みを誘発する危険があるのでウォーキングの大敵です。まれに爪の中に水虫ができる事がありますがこのタイプの水虫を放置してウォーキングする事は爪を失う事につながるので注意が必要です。

水虫の治療は大変シンプルで抗真菌剤(抗白癬菌剤)を塗れば良いのです。最近は市販の薬でもかなり効く物が認可されていますので最新の売薬を利用するのも良いのですが、最も安価で手軽でしかも効果が強力なので迷わず皮膚科に行って薬をもらうのが良いでしょう。健康保険も利きますしもらえる薬も市販の水虫薬よりはずっと強力です。大切なのは直ったと思っても半年は薬を塗りつづける事です。水虫は病院に行けば時間はかかりますがあっけないほど簡単に治りますので是非お試しください。

(3)かかとをきれいにする

かかとの角質が硬い状態で長距離を歩くと、かかとの固い部分と周囲の柔らかい部分の境目にマメができる可能性が高くなります。この場所にできるマメはとても痛くて歩きにくいので、できればかかとのケアをしておいたほうが良いと思います。方法はとても簡単で風呂上りにフットパドルで削るだけです。ただ過度に削ってしまうのは禁物でかかとの周囲からの硬さが連続的に変化する程度にケアをすれば十分です。硬さのエッジがなくなればそれで構いません。

またかかとの角質層は厚さがあるので一度に削ってしまうわけにはいきません。あくまで根気よくお風呂に入るたびにケアを心がけておく事が大切です。こうして足の裏にすこし注意を払うだけでずいぶん歩きやすくなりますよ。

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