通勤ウォーキングその1 「月曜から金曜までは」

ウォーキングで健康増進の効果を上げるためにはまずは少なくとも15分以上のウォーミングアップウォーキングをしなければなりません。その後は長く歩けば歩くほど健康増進効果は高まります。しかし多忙なサラリーマンにとってはどうやって15分以上歩く時間を確保するかということが貴重なノウハウになります。

また大切なのは自分の気持ちです。絶対に30分歩かなくてはならないとか1時間歩かなくてはならないという義務感はすべて捨てて下さい。「ああ今日は30分歩けたからラッキーな一日だったなー」とか「15分で終わってしまったけどまた明日があるさ」くらいの気軽さを持つ事が重要です。毎日歩く必要もありません。最初のうちは週に3回程度で十分なのです。

サラリーマンは基本的に朝9時から夜5時まで会社にいる人種ですのでウォーキングに使える時間は極めて限られています。しかし以下のように考えていけば結構ウォーキングの時間はあるものなのです。私は一日たった1時間のウォーキングで十分な減量と健康増進効果を上げることができました。意外と簡単に歩く時間は見つかるものですよ。

(1)外回りはウォーキングのチャンス

サラリーマンには色々な職種がありますが営業職のサラリーマンは必ず外回りのチャンスがあります。しかし先方に訪問する際には時間厳守が鉄則ですので往きには歩いていくわけにはいきません。チャンスは自分の会社への戻りとか次の会社への移動時なのです。商談もだらだらと世間話をして予定の時間一杯を使うのではなく、なるべく簡潔に短時間で商談を済ませれば15分くらいのウォーミングアップ時間は簡単に作れます。このチャンスを利用してあえて電車やタクシーに乗らず(あるいは2駅手前で降りて)ウォーキングで移動すれば良いのです。

(2)昼休みは外で昼食を食べましょう

昼休みはサラリーマンにとって憩いの時間です。普段は同僚と一緒に近くの食堂の順番待ちで並んでいるという方も多いでしょう。しかしもしこの貴重な1時間をウォーキングに使えればもうそれで十分な運動量なのです。晴れた日は昼休み開始と同時に外へ出かけてまずは15分のウォーミングアップウォークをしながらコンビニでサンドイッチやおにぎりを仕入れてさらに15分歩いてから公園で食べます。これは血糖値を上げる前に有酸素運動をしたほうが体脂肪がはやく燃焼するためです。食べ終わったら30分かけて会社に戻れば良いのです。一般の会社は朝夕の出退勤の管理は結構目が光っていますが昼の戻りは比較的甘く見てもらえるところが多いようです。

(3)接待や飲み会の帰りは最高ウォーキングタイム

サラリーマンはストレスがたまりやすいのでどうしても仕事帰りに仲間うちで一杯というパターンが多くなってしまいます。また年末ともなると社内や取引先との忘年会が毎日という地獄の季節もやってきます。しかし夜の時間こそがサラ-リーマンにとって唯一のウォーキングタイムなのです。いつも終電まで飲んでいるのなら、思い切って「ウォーキングするので」と仲間に声をかけて1時間だけ早めに切り上げる勇気を持つ事です。あとはいつも降りる駅より2つ手前の駅で降りて歩いて家に戻れば良いのです。この方法は酒量も自然に控えられるし、寝る前のカロリー消費によって脂肪の蓄積を押さえる効果があるし、歩く事でアルコールが代謝されて翌朝の目覚めも良いという大変すばらしい通勤ウォーキング方法です。

(4)朝早く起きる事がベスト

サラリーマンの朝は5分でも長く寝ていたいと願うものですが、ここはあえていつもより目覚しを1時間だけ早くセットします。なんとか我慢して起きて普段どおりに支度して出勤してください。時差出勤ですので満員電車も座って行けます。あとは会社の2つ前の駅で降りて一時間歩いて出勤します。たったこれだけです。これだけで体重と体脂肪は減り生活習慣病にさよならできるのです。この方法は意思が強い方であればベストな通勤ウォーキングになります。歩いた日は脳への血流も増えて気分がすっきりするので朝一番からしゃきっと仕事ができます。朝専用の缶コーヒーよりもはるかに気分がすっきりしますよ。

通勤ウォーキングのコツは「義務感で歩かない」と言う事です。たとえば寝坊や雨や深酒でその日ウォーキングが出来なかったとしても、どうか気にしないで頂きたいのです。「また歩くチャンスがあるさ」という感じでゆったりと構える事が長続きさせるコツです。どうせひとたびウォーキングによる効果を実感すれば、だれでもなにをさておいても歩く事を目指すようになりますので安心してください。

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