通勤ウォーキングその2 「週末はまとめて歩こう」

ウイークデーは仕事優先でなかなかウォーキングの時間が取れないサラリーマンですが、週末にはまとまった時間を取ることができます。しかし漠然と歩くだけではすぐに飽きて3日坊主になるのは明白ですので、週末は週末なりにきちんとモチベーションを維持する心構えを持たなくてはなりません。

大切なのは続ける心構えです。せっかくの週末ですのでいろいろとやりたい事は沢山あることでしょう。しかし元々やりたかった事を犠牲にしてウォーキングに全力を投入するというスタンスでは決して長続きしません。むしろ普段の週末にほんのすこしだけウォーキングを意識する程度で十分なのです。どうせウォーキングの効果を実感できる頃には黙っていてもウォーキング中心に週末が楽しみになりますから。

(1)ウォーキングはスポーツであり移動手段でもある

ウォーキングはあくまでもスポーツであると同時に一種の「移動手段」なのです。週末に移動する機会があれば、その時間はすべてウォーキングのチャンスだと考えれば良いのです。例えば買い物でも床屋でもゴルフの練習でもサウナでも車や電車で出かけるのであれば思い切って歩いてみてはどうでしょう?1時間で良いのです。ちょっと遠い目的地に移動する場合にも2駅手前で降りて1時間歩けば良いのです。

(2)帰り道こそ最高のチャンス

普段は仕事優先であまり家にいないサラリーマンは週末こそは家族と一緒に過ごす事を最優先に考えるものです。そんな貴重な週末に一人でウォーキングに出かけようとは思わないかも知れません。でも家族とのふれあいとウォーキングは簡単に共存できるのです。

例えば昼間は普段の週末のように家族でファミレスに食事に行ったり買い物を楽しめば良いのです。たっぷりと家族との時間を過ごした後は夕方になって家路につきますね。その帰り道こそがウォーキングのベストチャンスなのです。自分だけ2駅前で降りたり、車でドライブに行ったのなら家から6キロくらいの所で奥様に運転を任せて自分だけ落としてもらうのです。欲を言えば家族も一緒に歩いて家に帰れれば理想ですね。

このゴールが家というのはウォーキングにとっては素晴らしい好条件なのです。まずゴールの場所がはっきりとわかっている場所なので安心して歩けます。またゴールが近づくにつれて終末効果でどんどん歩くスピードもあがってきます。家に到着した達成感と安堵感はすばらしい満足感を与えてくれますし、家に帰れば直ちに着替えやお風呂にありつけます。ぜひこの帰り道ウォーキングをお試し下さい。

(3)イベントに参加してみる

週末になると色々なところでウォーキングのイベントが開催されています。イベントの情報に関してはウォーキング協会のサイトなどでチェックしても良いですし、月間ウォーキングという雑誌を立ち読みしても入手できます。また主要な都市には必ず「歩く会」があります。勇気を出して問い合わせてみるのも良いと思います。もし知り合いに歩く人がいれば気軽に相談して下さい。一般的に歩く人々は人の面倒を見るのが大好きな人が多いので親切にイベントに誘ってくれるはずです。

基本的にはウォーキングイベントはどこかの会に入会しなくても参加できるものが多いので気軽に参加してみてはいかがでしょう?ただ最初の頃は10キロ以下の距離にしておいたほうが無難です。慣れない方が10キロ以上を歩くと必ずつらい思いをしてウォーキングを嫌いになってしまいますのでどうか注意して下さい。でもそのうちにもっと長い距離を歩きたいと思うようになっていきますので・・・・

(4)自分だけのオリジナルコースを作ってみる

週末時間があるときに自分の家の近所をあちこちまわってみて、気持ちよく歩ける所をチェックしておきます。たとえば河川敷とか林道とか農道とか花が見える所とか自然に親しめるところも良いですし、サイクリングロードや遊歩道など車がこない道、神社の横を抜ける道とか高速や路線沿いの道など身近にも沢山の気持ちよく歩ける道があるはずです。

そうして見つけたいろいろな道を組み合わせて自分だけのオリジナルコースを作ってみるのです。世界に一つしかない自分だけのコースを作る事はとても楽しい事なのです。一度自分のコースを作れば今度はそのコースを繰り返し歩いてみるのです。四季折々の風景の変化を楽しんだり、次第に所要時間が短くなっていく自分に驚いたり、家族や友人と一緒に歩いてみたりとずっと楽しめる道になっていきます。

ちょっとウォーキング雑感を少々

ウォーキングの楽しさは人それぞれ違います。元々が歩くというシンプルな行動ですので、その行動自体は本能的なもので正直言って単調でつまらないものなのです。ウォーキングで大切な事は楽しみ方を自分で見つけるという事なのです。この意識が無ければ残念ながらウォーキングは長続きしません。私自身も随分たくさんの人たちにウォーキングを薦めてきましたが、なかなか長続きする人は少ないのが現実なのです。彼らの共通の意見としては「歩くだけで何が楽しいのか?」というのが殆どです。

どんな趣味でもそうですが「はまる理由」があるから趣味と言えるのです。ただウォーキングはその「はまる理由」のバリエーションがあまりに豊富なので自分なりの楽しさを見つけるにはちょっと時間がかかってしまうのです。しかし健康増進という明確な目的をもってウォーキングをはじめてみれば、きっとその先に自分でも気がつかなかった素晴らしい魅力が続いている事は保証できます。どうか短気にならずだまされたと思って半年は歩いて見てください。きっと一生付き合えるすばらしい趣味になりますよ。

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