靴のチューニング方法

買った靴が自分の足にぴったり合っている事はむしろ珍しいと言えます。靴は工夫する事で自分の足に合わせるものです。もしぴったりと合わせる事ができたらとても歩きやすく疲れないしマメからも開放されます。

(1)靴を自分に合わせる

スーパーで1000円の靴を買ってもそれでぴったりという幸運な人もいますし、多少靴が合わなくてもマメが出来ないと言うなんとも羨ましい人もいます。残念ながら私はとてもマメが出来やすく、以前からマメと戦ってきた経験から靴さえ自分に合わせればかなりマメはできにくくなるという結論に達しました。

従来は新品の靴を買ったらまずは痛いのを我慢しながら履き慣らして足になじませるという辛い作業が必要でした。最近では靴を慣らすためのスプレーなどの色々と便利な道具がありますので短期間で靴を足に合わせる事ができます。長距離歩くと血液が重力で足にたまり、かなりむくんだ状態になります。この状態できつくないという事が大切ですが、逆に足がむくんだ時のサイズにあわせて靴を買うと、今度は朝にはちょっと隙間が空きすぎて靴の中で足がすべってしまい歩きにくいものです。このジレンマを克服するために以下で説明する小道具を利用すると大変具合が良いようです。

(2)スポーツインソールを必ず利用する

インソールとは中敷の事です。靴を買うとオマケで靴に付属してくるインソールの殆どは厚手の布で出来ています。これを高機能な別売りのスポーツインソールと取り替えるだけで靴の性能が格段にアップします。むくんだ状態の足に合わせた大き目の靴は、朝のうちの足が小さいうちは隙間が大きくて、歩くたびに足が靴の中でこすれてかえってマメの原因になったりします。スポーツインソールの大きなメリットは厚さが厚くクッション性も高いのでこの朝のうちの隙間が大きい時でも、クッションが足を支えてくれて歩きやすいです。おやじんはここのメーカーのスポーツプラスというインスールを使用しています。このインソールはゼリー素材で足にぴったり馴染むのでかなり気持ちが良いです。またこのメーカーのインソールは種類も多く厚さや硬さなどのバリエーションが豊富ですのでいろいろと試してみると良いでしょう。

注意する点としてはスポーツインソールは布製のインソールよりもかなり厚いので、少し大きめの靴でなければこの厚みの分だけ靴がきつくなってしまいます。足にぴったりの靴にスポーツインソールを入れると、かえってマメが出来やすくなってしまう危険性がありますので、靴を選ぶ際には実際に使うインソールを持ち込んで、オマケのインソールと入れ替えてみてよくチェックしなければ逆効果になってしまいます。またちょっと大き目の靴でも厚めのスポーツインソールを入れて調整すれば快適に歩けるとも言えます。

(3)靴紐を取り替えよう

靴紐もいろいろ種類があります。特にお薦めなのは紐自体が伸び縮みするタイプの物がとても有効です。たとえ足の大きさが変化しても紐の伸縮がその変化を吸収してくれるわけです。足の甲のまわりのサイズの変化にはこのグッズが大変有効です。紐を取り替えるだけでかなり履き心地が変わりますので色々な紐をお試し下さい。

(4)シューストレッチャーを利用しよう

インソールは足の厚み方向の変化には大変有効ですが残念ながら横幅の変化には無力です。具体的には指先がむくんで横に大きくなるとインソールでは全く対応できません。この場合には靴の幅が大きな問題となります。足の親指や小指にマメができやすい方はこの問題を抱えている可能性が高いといえます。靴の形は先端に行くほど細く絞られていますので長さは十分でも横幅がちょっと狭い靴が多いようです。

人それぞれの足の形は千差万別で誰一人同じ人はいません。ウォーキング靴には3Eとか4Eと呼ばれる幅の広い足型を採用しているメーカーもありますが、4Eの靴でも足がむくんだ時には小指や親指を圧迫してしまうという人もいます。(実際に私などはそうです)この対策にすばらしい効果を発揮するのがシューストレッチャーです。

この道具を利用して足の指があたる部分を内側から膨らませます。特に外反母趾の方や骨が出っ張っている方には大変有効です。一日のウォーキングが終わって足がむくんでいる状態で靴を外側から触ってみて、どこを出っ張らせたら良いか見極めたら、その日の晩にストレッチャーをセットしておきます。翌日また同様に歩いて同じ作業を繰り返せば必ず自分にぴったりの靴に育てる事ができます。この状態で長く履けば靴も柔らかくなりさらに足に馴染んでまさに手放せない靴になりますよ。

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