Walkingは減量にとっても効果的

脂肪肝や高脂血症などの脂肪が原因の生活習慣病は体脂肪を減らすのが大変に効果的です。体脂肪は一日に摂取したエネルギーがその日に消費したエネルギーを上回れば増加して下回れば減少するという極めてシンプルなロジックで増減します。この銀行預金のようなシンプルさがポイントなのです。

一般的なダイエットは食事の量を制限したり低カロリーな食品を食べたりして、入ってくるカロリーだけに着目しています。しかし我慢することはつらくて長続きしません。また入ってくるカロリーを減らせば体がその状態に適応してエネルギーの吸収効率がアップした状態になってしまいます。この状態でダイエットを中止すれば吸収効率が良くなった分だけたちまち今まで以上に太ってしまいます。(典型的リバウンド)

要は入ってくるカロリーは一切制限しないで消費するカロリーを増やす方がはるかに簡単で楽なのです。食事やお酒などは気にせず好きなように飲み食いして構わないのです。その分は歩いてカロリーを消費すればキャンセルされてカロリー的には食べなかった事になります。繰り返しますが私はほぼ毎日お酒を飲んだり脂っこい美味しいものをいっぱい食べていますが、ただ歩くだけで一年間で12キロほど体重が減少したのです。それはこうした理由からです。

(1)歩くと汗が出てきて血行も良くなる(準備段階)

15分ほど歩いていると脈拍が上昇して筋肉の内部の温度も上がり毛細血管もひろがって血行が良くなります。また汗もじわっと出てきます。結果的に新陳代謝が活発になり免疫力が高まり老廃物もすばやく代謝されます。この時点で血中の糖が使い果たされて脂肪が分解されやすい状態になっているのです。これで体脂肪を燃やす準備はOKです。しかし準備運動だけで終わっては意味がないのでご注意を。

(2)脂肪が燃え出す(本番)

体が温まった状態でさらに歩き続けていると次第に体脂肪が燃え出します。この状態は筋肉を動かすたびに筋肉内で脂肪が分解されていきます(有酸素運動による遊離脂肪酸の代謝作用)。この状態を長く続ければ続けるほどその時間に比例して体脂肪が減少していきます。ウォーキングは疲れにくいので長時間この状態を維持することができるのです。

(3)筋肉がついて基礎代謝量がアップする(寝ている間に体脂肪を燃やしてくれる体質に変化)

こうして歩きを続けていれば次第に足の筋肉が太くなってきます。この結果運動していない時でも太くなった筋肉内でいつもカロリーを消費してくれるようになっていきます。つまり太りにくい体質に変身していくという事です。これはウォーキングで得られる長期的な効果で、一度この状態になればしばらくサボっていても太りません。

(4)体重が減少すればさらに脂肪燃焼の効率アップ(ポジティブフィードバック)

こうした努力をして体重が減少すればその分だけ膝や足にかかる負担も軽くなるので、より早く長時間歩くことができるようになります。するとさらに筋肉がついてその分だけ効果的に体脂肪が燃焼するようになるので見る見るやせる効果が出てきます。私の場合最初の半年間では4キロほどしか痩せませんでしたが次の半年間では倍の8キロ痩せました。

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