15分以上歩けば歩くほど体脂肪が燃焼するウォーキングですが同じ時間運動したらなるべく多くの体脂肪を燃焼させたいと考えるのが人情です。はっきり言えば30分歩いただけで1時間歩いたのと同じ効果が得られれば大変楽に体脂肪を減らすことができるわけですから。
近年になって体脂肪の燃焼のメカニズムの研究が進み、どうすれば効率よく体脂肪を燃焼させることができるかに関して色々なサイトでも情報を得ることができるようになりました。それらの情報をわかりやすく集約してウォーキングで体脂肪を燃やすという観点でまとめてみることにします。
細胞のなかにがっちりと貯まった脂肪はそのままではなかなか血中に出てきません。血中に出てこなければいくら運動しても筋肉で燃焼できませんね。しかし細胞の奥にへばりついている脂肪を引っ張り出すにはそれなりの準備が必要なのです。
細胞内の脂肪粒はそのままでは血中に溶け出してきません。細胞内にあるリパーゼという酵素の働きで遊離脂肪酸という形に変化して初めて血中に溶け出してくるのです。このリパーゼの働きは体温が通常よりも1,2度高い状態の時が最も活性化します。従って裸同然で体温が逃げ放題の状態や着込みすぎで汗だくになっている状態ではリパーゼの働きが弱くなってしまいますので、その日の気温や自分の運動量に合わせた最適なウェアを着用するのがポイントです。要はじわっと汗ばむ状態がなるべく長く続くような状態を作り出せれば良いのです。
血液は体内の代謝のすべてを媒介する重要な役割を果たしています。戦前の誤った体育知識から運動の最中には水を飲まないのを美徳としている方々が意外に多いようです。精神鍛錬の為には意味があるかも知れませんが体脂肪を燃焼させるという観点から言えば全くの逆効果です。脱水状態では脂肪の代謝効率は極端に低下してしまいますので脱水状態を避けるためにまず十分な水分を摂取してからウォーキングを開始してウォーキングの最中にも小刻みに水分を補給するのが望ましいのです。ちなみに喉が渇いたと感じるのは立派な脱水状態なのです。
最近はアミノ酸の入りのドリンクも数多く発売されていますがアミノ酸を摂取すれば体脂肪が燃焼するというのは全くのウソであり幻想です。あくまで運動によってのみ体脂肪が燃焼するのであってアミノ酸は脂肪を血中に遊離させる効果を高めているだけなのです。しかし正しくアミノ酸を摂取すれば確かに脂肪を遊離させるスピードをかなり早めることが可能です。ポイントはアミノ酸を摂取するタイミングにあります。空腹時にアミノ酸を摂取することにより腸からアミノ酸が吸収されるスピードを早める事が可能です。またウォーキングの30分前にアミノ酸を摂取して予めリパーゼを活性化した上でウォーキングを開始するのも有効です。ビタミンB群やカテキンなどと組み合わせて摂取するとさらに遊離、燃焼効果を高めます。要は飲んでから運動しなければ意味が無いということです。
ウォーキングの効果で筋肉が太くなって基礎代謝量が増加しますが高タンパクな食事をすることでその効果が高まります。また大豆食品は良質なタンパクを多量に含み大豆のその他の成分も健康には大変効果的で理想的な食品だと言えます。またカロリーと言う観点から言えば何を食べても運動でそのカロリーをキャンセルできれば良いのですが体脂肪燃焼という観点からはせっかく苦労してのに、燃やそうとしている脂肪分を直接好んで取ることはバカバカしいですよね。またごはんやパスタなどの炭水化物は体内でエネルギーとして消費されずに余った場合には脂肪として蓄えられる事は頭の隅にでもいれておきましょう。どちらにしろウォーキングさえちゃんとしていれば食事はあまり気にせず楽しく食べられます。